破産する場合、取引先には大きな迷惑をかけることになります。終わり良ければ総て良しともいいます。少し使い方がおかしいというご指摘をうけるかもしれませんが、誠実に対応することはとても大切です。新たな事業で取引することも十分にありえますし、破産した後その経験をかわれて、取引先に就職させてもらうといったこともあります。
債権者集会がこわい??!
債権者集会で多くの債権者が集まり、怒号が飛び交うのではと困惑されている方も多いです。しかし、債権者集会までの対応によってはほとんど債権者集会に来ないということもあります。一般的な話ですが、個人の債権者は、債権者集会に出席されることが多いと思います。
また、その場でも、しっかりと説明して、謝罪し誠意をもって対応することをきちんと伝えておくと、大きな混乱なく終わり、その後の倒産処理の手続きもスムーズに進みます。というものの、債権者集会は、多少の質問があるくらいで、何の問題もなくすっと終わることの方が多いです。破産管財人、当事務所の弁護士も同席しますので、比較的穏やかに終わります。
なにかトラブルが発生した場合も、専門家である弁護士に依頼していれば安心です。
債権者からの取り立てが止まらない場合
破産などの債務手続きについて、弁護士に依頼した後は、債権者は直接債務者に取り立てることはできません。
しかし、それでも取り立てをやめない悪質な業者もいます。
万が一、弁護士に依頼した後でも、取り立てが続くようであれば、ただちに連絡ください。
長年世話になった取引先や友人に優先して返済する?
昔からお世話になっている取引先や友人にだけは迷惑をかけたくないから返済したいと思うのが当然のこと。しかしながら、一部の債権者をひいきにして、返済をすることはできません。偏頗(へんぱ)弁済となり、破産法に違反してしまします。債権者を平等に扱い、公平に清算しなくてはなりませんので禁止されています。
独断で返済すると、あとで大きな問題となり兼ねません。弁護士のアドバイスを確認してください。