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任意整理

「毎月の返済額を減らせば事業を継続できる」「利息だけは返済できる」「事業を将来再建したいと思っている」といった場合に、任意整理という選択肢があります。
裁判所の介入なく法的手続きをとらず、当事務所の弁護士が債権者との交渉を代わって行い、今後の返済計画のスケジュール調整をしたり、債権放棄をお願いするなどの債務の圧縮を図ることができます。

任意整理のメリットは?

任意整理とは、その言葉のとおりですが、弁護士と相談して法的手続きを取らず、借金を整理することです。
当事務所の弁護士が、御社(相談者)に代わって、銀行等債権者と交渉し、支払いスケジュールの調整をしたり、利息や毎月の支払いを減らしてもらうことです。
いずれにしても、借金の整理をするためには、まず負債総額を明らかにしなければなりません。また、BS(貸借対照表)、PL(損益計算書)を見ながら、キャッシュフローを確認しなくてはなりません。
事業継続に必要な資金を割り出し、月々返済に回せる金額を確認して、返済計画を立てていくというわけです。3年から5年で完済できるよう、返済計画を立てるようにするのが一般的ですが、事業の内容によっては、さらに長い期間にしてもらえる場合も有ります。
事業再建を目指している場合、多少厳しくても任意整理という手段をとりたいという方も少なくありません。

借金を大幅に減額できるか

ひと昔前、ものすごいCMをしていた過払い金返還です。個人が借りる消費者金融だけでなく、事業用のローンも過払いの可能性はあります。
もっとも、法改正により、過払い金が生じた法律の齟齬、グレーゾーン金利がなくなりました。したがいまして、過払い金があることはもうあまりありません。

将来利息をカットして、返済を実現する
専門の弁護士に手続きを依頼頂けることのメリット、任意整理のメリットの1つは、今後発生する将来的な利息をカットしてもらえることです。つまり、今後は元本返済のみになるため、返済は著しく楽になります。会社が4%の金利で、個人が14%の金利で借りていることがあります。仮に元本が200万円の場合、個人ですと、利息だけで1年間に28万円となります。これは大きな負担です。そもそも、そんな金利で事業が継続できるのであれば、利益率の高い事業であり、そんな会社にはもっと低金利で貸してくれるので、こんな状況にはならないことになります。
金利、事業が好転しているときは、気にもなりませんが、悪くなると恐ろしい負担になります。そんな重い負担の高い金利を将来的になくしてもらうこと、返済すべてが元本に充当されますから、返済総額が減り、返済期間は大幅に短縮されます。

5年程度で返済するのが厳しいのですが、任意整理は無理ですか?

どれくらいの期間で返済できるか厳しい目で確認しましょう。ギリギリの計画をたて、途中で頓挫するとより被害が大きくなります。状況に応じて、自己破産などの方法も検討してみるのがよいでしょう。
事業再建を目指したいからといって、任意整理を選択しなければならないことはなく、任意整理に固執する方もいらっしゃいますが、それは誤解に基づくことが多いです。
様々な角度から今後の計画を練り、適切な手続きを選択してください。

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