- 会社の破産・清算について -
一般的に、社長も個人保証をしていることが多いため、会社の破産・清算手続きを進める場合は、同時に、経営者様個人の債務整理を進めていくことになります。色々と不安の種はあるかもしれませんが、当事務所の弁護士にご依頼頂ければ、すこしでも安心して頂けるかと思います。
手続きが終了までの間、少なくとも1年間程度は必要です。この期間、債権者への支払いは止まりますので、この期間を利用して、再出発の方法をしっかりと検討していきましょう。
会社の破産・清算、債務整理をしたからといって、会社がなくなるのみであり、人生の全てがなくなるわけでも、これまでの事業経験がなくなるわけでもありません。
破産後再出発して、再度起業し失敗をばねにさらに大きな企業を育てておられる方もたくさんいらっしゃいます。
これまでに培ってきた経験、築いてきた人脈を活かして、前向きに新しい一歩を踏み出していきましょう。
見込める収入と、最低限必要な支出をできるだけ細かく計算したうえで、不足があるのであればどうやって収入を得るのか考えていかなければなりません。
ご家族との相談も大切です。金の切れ目が縁の切れ目という付き合いであった人とそうでない人とが明確に分かるいい機会とおもって、それでもついてきてくれる家族友人を大切にしながら、どうやって再出発するのかを十分に考え相談しましょう。
手続きは当事務所の弁護士に任せておけば大丈夫ですので、ご自身の今後の生活のために、できるだけ早く準備を始めることが大切です。
いったん、会社員となって、別の会社に就職する。これまでの技術、アイデア、人脈などを活かして、新たな事業を立ち上げる。どちらにしても、経験、人脈、技術、資格などを整理して再活用しましょう。
経営者としての経験、資格や技術が求められる場面、活かせる場所は多々あるはずですので、破産・清算をしたからといって後ろ向きになることなく、前向きにチャレンジを続けるほうが良いでしょう。
悲観的になりすぎずに、家族との時間を大切にするといったことも、新たな発見につながるかもしれません。
失敗したことのみで信用を失うのではなく、その後の対応によって、信用を失い人間関係を壊してしまいます。破産・清算の手続きで借金を返さないことになりますから、すくなからず取引先、従業員に対して、迷惑をかけてしまいます。
そんなときこそ、経営者として、人として、誠意のある対応・姿勢を見せましょう。一時的に失うことになるかもしれませんが、後で再構築できる可能性は十分にあります。
新たな人生を送っていくなかで、色々な人との繋がりが生まれてきます。そこに、かつて築いた人間関係が絡んでくることは、少しも珍しいことではありません。手続きを進めるにあたっては、今後の自分のために、従業員や取引先に対して、誠意ある対応を忘れないでください。
危機的な状況だからこそ、投げやりにならずに、、、破産したことよりも、この時の対応が一生を変えることになりかねません。