弁護士 芦原のコラム

【意見書】

  • 法務の技法

所定の事実関係のもと、
法的リスクの内容や程度、
対応策などについて、
専門家に検証してもらった成果物。
会社の活動の正当性を裏付ける資料となることを期待するが、
この面では限界があり、
検証過程のデュープロセス効果も考慮するのがポイント。

【解説】
弁護士の意見書なんて、
見たことないし、
そんなものの存在、
初めて聞いた。
法務に関係のない仕事を担当している方も、
少しだけお勉強しましょう。

意見書は、
会社の決定や状況を検証してもらうものです。
不祥事があったときの第三者委員会の報告書も、
同じようなものです。

意見書の内容は、
「前提事実」と、
「検討・評価」に分かれます。
会社が嘘をついたり、
隠したりしたことがあれば、
「前提事実」が変わり、
意見書は無意味になります。
また、
裁判所ではないので、
「検討・評価」も、
「○○の可能性が高い」程度です。
「お墨付き」「お札」とまでは言えないですが、
でも、
「適法の可能性が高い」ぞ!
と言えるのです。

それにもまして、
専門家に検証してもらった、
というプロセスも重要です。
後で、
「やるだけのことはやった」と言えるからです。

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