放火犯が火を消して回るという、
悪いイメージの言葉だが、
リスクを指摘し、
アイディアを出す、
という法務の業務は、
構造的にマッチポンプになりやすい。
リスクに気づく点も、
リスクを克服する点も、
現場の部門が責任を持って対応するように導くこと。
【解説】
「法務の技法」からの引用ですので、
法務の側から見ています。
ビジネスの側から見ると、
法務のやり方が気になりますね。
けれども、
本当のマッチポンプは、
会社の利益ではなく自部門・自分個人のために行われます。
必要以上に騒ぎを大きくして、
注目を集めたり、
難易度を上げて業務の価値を高めたりするのです。
巻き込まれる側から見た場合、
本来、
巻き込まれる必要がないはずです。
つまり、
多くの部門の人件費の浪費です。
ところが、
リスクを指摘し、
アイディアを出す、
という業務は、
会社のためです。
掘り起こしたから印象が違いますが、
気づかなかったらかえって良くなかった問題です。
巻き込まれる側から見た場合、
本来すべきことに気づかされたものです。
つまり、
多くの部門の本来業務に含まれるのです。
有害なマッチポンプと、
法務の業務の違いを理解してあげてください。