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弁護士 芦原のコラム

【線を引く】

  • 法務の技法

ルールには例外が付き物だが、
例外は際限なく膨張する特質を有する。
特に、
法務が、
個別案件について例外対応を認めたことが、
例外を認める根拠として一人歩きすることがあるから、
例外を認める場合には、
その例外が膨張しないように線を引く必要がある。

【解説】
特別の対応をしてあげたら、
そればかり増えてしまいました。
断ろうとすると、
何で俺のは駄目なわけ?
と聞かれそうで。
最初に、
「今回だけ」と言ったのに。

こうならないように、
「今回だけ」の他に、
もう一言理由を付け加えましょう。
例えば、
「うちの会社は悪くないのに、期日が繰り上げられて、他に方法がないから。」
これだけで、
3つの条件が必要になりますね。
① うちの会社が悪くないこと、
② 期日が繰り上げられたこと、
③ 他に方法がないこと、
です。

「こっちもお願い」と来たときに、
断る手がかりが残せましたね。

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