弁護士 芦原のコラム

【窓口の設定とエスカレーション】

  • 法務の技法

特にトラブル対応において、
苦情対応窓口を一本化することと、
状況に応じて窓口を上位に移していくこと。
窓口の設定によって、
会社内の色々なところが引っ掻き回されないようにし、
エスカレーションによって、
相手の要求に応じる範囲を狭めていく。

【解説】
最近は、モンスタークレーマーが増え、
反社との関係遮断も叫ばれています。
実際にトラブルになった場合の対応について、
勉強しておきましょう。

このうち、「窓口の設定」は【壁建て】を見てください。
「エスカレーション」ですが、
これは、「上司を出せ」「社長を出せ」に、
ある意味妥協し、応じてしまうものです。
けれども、すぐに妥協しません。
エスカレーションの前に、
会社としてすべき対応は完了させます。
話を聞き、問題点を整理し、
会社の見解を明確に伝えておくのです。

控訴審のような上司ですが、
論点の蒸し返しに全て応じる必要はありません。
エスカレーションするたびに、
過去の議論として処理できるのです。
エスカレーション先を、
社外弁護士、裁判所、
にすることも、場合によってはオッケー。
会社を代理する弁護士は社長と同格です。

適切なプロセスで相手に機会も与えつつ、
ガス抜きをしていきます。

※法務の観点から、ビジネスのヒントをお話しします。
「法務の技法」「国際法務の技法」「法務の技法 OJT編」の中から、
毎回、1つのトピックの「超要約版」をご紹介します。
本日は、「法務の技法」 5-3の超要約版です。

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